【レビュー】2021明治安田生命J1リーグ第18節、横浜F・マリノス VS 名古屋グランパス

分析

(お時間を取って当ブログにお越しいただきありがとうございます!)

いろいろと立て込んでいて久々のブログ更新となりました。

待っていてくれた方、申し訳ありませんでした。

今後も毎試合更新できるかはわかりませんが、また一人の素人なりに感じたことを書いていこうと思います。

よろしくお願いいたします。

さて、仕切り直しの勝ち点3!

素晴らしい試合でした。

250試合出場に花を添えた杉本選手(41)のマリノスでの初ゴール最高でしたね。

ポストプレーで輝いていましたしゴールという数字もついてきたのは大きいです。

この記事でも彼の名前は再度出てきますが、良い補強だったと言えるでしょう。

試合後、柿谷選手と談笑する杉本選手が「ヤバい。やりやすい」って言っていたように見えました。

はい、マリノスでのプレーについてです(想像)。

今後の活躍にも期待したいですね。

杉本選手とポジションを争うレオ選手(9)は途中出場でチャンスもありつつノーゴールでした。

ただ、清水戦ではGKが権田選手で無ければ決まっていたようなミドルシュートも打っていますし、加入当初より動きは良くポストプレーにも安定感があるので過度な心配はいらないと思います。

レオ選手の実力に懐疑的な方もいると思いますが、きっと大丈夫なのでご心配なく!

守備陣に目を向けると畠中選手(4)のプレーは凄かったです。ほぼノーミスと言える出来だったのではないかと。

チアゴ選手(13)とのコンビはマリノスの壁ですね。

高丘選手(1)もビルドアップを含めて安心感があります。

彼らを中心に、選手全員のハードワークもあっての守備の安定がアタッキングフットボールを支えてくれていますね。

今回の記事では、マリノスファンでも意見が割れていそうな、ビルドアップ時に杉本選手が深く降りすぎることの是非について私なりの意見を書いてみようと思います。

<健勇の深く降りすぎるプレーは是か非か>

杉本選手はこれまでのマリノスのCFよりもかなり深く降りることが多いです。

これに対して「健勇が深く降りたことでビルドアップが安定した、だから健勇はこれでいい」「いや、CFは高い位置に留まらないとシュートチャンスで不在になるし相手ディフェンスラインを押し下げられない、だから降りてこないように今後慣れさせるべき」と多少の賛否がありそうです。

どちらの意見も理解できますし説得力がありますね。

そんな中で象徴的な場面が名古屋戦であったので、私の意見を混ぜつつ触れてみようと思います。

本題に入る前に、名古屋側がマリノス対策として敷いてきた守備について整理しておきます。

マリノスはボランチの1人をアンカーポジションに置いて、高丘&畠中&チアゴ&ボランチの4人でひし形を作ることが最近は多いです。

そこで名古屋は、アンカーポジションに柿谷選手を置きつつオールコートマンツーマン気味にマークをつけて、中央からのビルドアップを阻止しようという姿勢を見せてきました。

状況に応じて対応関係が変わることはありましたが、CBの2人を含めてある程度しっかりとしたマンマークです。

唯一アンカーの米本選手だけは対応関係がハッキリと決められておらず、「ハイプレスに積極的に参加する場面」と「リスクを背負っているCBの代わりにマルコス選手or杉本選手のマークを引き受ける場面」を使い分けている印象でした。

米本選手の分のマークは稲垣選手が引き受けており、彼は基本的にはティーラトン選手(5)のマークですが、中間ポジションを取ることで喜田選手(8)も見られるようにしていました。

喜田選手にボールが入ったときには強めのプレスでティーラトン選手の方にボールが行かないよう制限。

マリノスとしては喜田→ティーラトンとボールが渡れば相手のプレスを空転させられますが、そのチャレンジはリターンよりリスクの方が大きいだろうという計算も名古屋側にはあったのでしょう(稲垣選手の守備力への信頼)。

マリノスはトランジションで優位に立ち試合を支配するものの、この名古屋の守備に対してGKからのビルドアップでは苦戦していました。

相手がリスクを負ってハイプレスを仕掛けているのでマリノスとしてはチャンスでもあるのですが、05:03、08:26、20:16となかなか上手くいきません。

マリノスは相手のハイプレスに対して「フリーになる高丘選手の活用」と「マークをスッと外してパスを受けてボールをはたく、この繰り返しで流動的にボールを繋ぐ」という2つの武器がありますが、名古屋の守備はなかなか手強かったということでしょうね。

そんな中で21:48、遂に相手のハイプレスを空転させて一気に相手ゴールに迫ることになります。

バックパスで高丘選手までボールが戻ってきた場面です。

名古屋はマークの対応関係が先ほどの話と変わっていますが、それでも問題なく機能しているところはさすがフィッカデンティ監督のチームだなと思います。

高丘→岩田(24)→高丘と戻ってきたボールに対して稲垣選手が岩田選手を離してプレスに行きます。

フリーになった岩田選手が横にずれて高丘選手からパスを受けます。

すると、チアゴ選手をマークしていた相手選手が今度はチアゴ選手を離して岩田選手にアプローチします。

やはりフリーになったチアゴ選手にボールが渡るとチアゴ→喜田→岩田と、稲垣選手が戻ってくる前に岩田選手がボールを受けることに成功します。

ここまでの人とボールの動きも巧みでしたが、本題はここからです。

降りてきたマルコス選手にボールが渡ると、ついてきたのはCBの木本選手。

そしてマリノスは杉本選手まで中盤に降りていきます。

本来なら中谷選手がついていく場面ですが、CBの立場としては迷いますよね。

中谷「CBが2人とも最終ラインからいなくなっていいのか?」「前田(173cm)、エウベル(170cm)に対してロングボールを蹴られたら成瀬(166cm)、吉田(167cm)で対応できるのか?」

結果的に中谷選手は、米本選手に杉本選手を任せる判断をします。

遠くから杉本選手を捕まえに行った米本選手でしたが、結果的に華麗なターンではがされフリーのティーラトン選手にボールを繋がれて、前田選手(38)の前進からクロスという局面へ。

名古屋の整理された守備だったので一旦杉本選手は捕まりましたが、大抵のチームが相手なら杉本選手にボールが渡った時点でフリーで前を向けていた場面だったのではないかと思います。

先程、相手のハイプレスに対してマリノスには2つの武器があると書きましたが、「健勇が降りてフリーになる」という3つ目の武器が得られる可能性があるのではないかと個人的には感じます。

攻撃に転じれば杉本選手はしっかり前線へとスプリントしていますし、仮に彼が間に合わなくても前田選手はCFもできますから代わりにフィニッシャーになれます。

ビルドアップの出口という役割はマルコス選手(10)の負担が大きくなりがちなので、杉本選手がその負担を軽減することができるのもチームにとってはプラスでしょう。

マリノスにとってリスクよりリターンの方が大きいかなと。

左WGが前田選手でも仲川選手(23)でもなく、宮市選手(17)などCF適性の無さそうな選手のときだけは悩みどころですけどね。

でも、マリノスのサッカーにとっては楽しみな選手が来てくれたなと私は感じています。

<連勝街道、再スタート!>

良い内容で勝利をあげることができたので仕切り直しの再スタートですね。

川崎を射程圏内にとらえるその日まで、また連勝を伸ばし続けましょう!

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