【レビュー】2022明治安田生命J1リーグ第9節、横浜F・マリノス VS 川崎フロンターレ

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(お時間を取って当ブログにお越しいただきありがとうございます!川崎戦の勝利を祝うように楽しんでいただけたら幸いです。)

早くもやってきた川崎との直接対決!

結果は4-2の快勝!!

前半に微妙な判定もありながら、自力で勝利を掴み取ったマリノスの選手・スタッフを誇りに思います。

昨年は、うまくいかない時期でもしぶとく勝利を重ねていく強かさのあった川崎フロンターレ。

そんな彼らに早くも土をつけたという意味でも、大きな大きな勝ち点3でした。

流れは良いのに点が入らず、相手に先制されてしまう難しい試合。

勝利を手繰り寄せてくれたのは、やはりエウベル選手(7)でしょう。

あの同点弾が無ければ閉塞感漂う試合になっていた可能性もあります。

ドリブルで何度も相手を剥がし局面を打開しつつ、2ゴール1アシストというでっかい仕事をこの大一番でやってくれました!

そしてMOMに選ばれた仲川選手(23)!

チーム4点目のあのゴール、GKにとってはノーチャンスの見事なシュートでした。

仲川選手は復活どころかさらに進化しているようにすら感じますね。

昨年、神戸のオファーを即断ってくれた仲川選手にあらためて感謝ですね。

完全に私事ですが、AirPods Proケースを仲川選手モデルにした者として個人的にも嬉しいです笑

フル出場のマルコス選手(10)の運動量も凄かったですね!

勝利への執念を感じました。

さて、今回は川崎の守備戦術にマリノスがどう向き合ったか、そして、新加入のエドゥアルド選手(5)についても少し触れたいと思いますのでよろしくお願いします。

<川崎の守備戦術とマリノスのビルドアップ策>

川崎はマリノスの攻撃をスカウティングして、ボール非保持局面は明確に中を消す立ち位置で対抗してきました。

5-3-2で中を締めて戦う相手(2019年の松本山雅など)にマリノスが苦しむことって過去にあったと思いますが、イメージはそんな感じに近いのかなと。

これによってマリノスの両SBが中に絞りづらくなったというのは確かでしょう。

ただ、川崎側にも2つ難点はありました。

あくまでも5-3-2ではないので、最終ラインは5枚ではなく4枚しかいない。

 枚数の不足に加えて、いつもの川崎より強度も不足している。

 CBにジェジエウ選手が戻ってきて、左SBに車屋選手を起用という配置で初めて成り立つ可能

 性。

家長選手、宮城選手の寄せが甘く、時間とスペースをCBからSBに提供できた(あまり寄せなく

 て良いという指示が事前にあった可能性も)。

 しかも、SBに寄せるべきインテリオール(インサイドハーフ)の選手は遠くからアプローチす

 る。

 よって、SBの時間とスペースに制限がかからない。

この2点により、マリノスにとっては比較的攻めやすい状況が作れました。

象徴的なシーンが試合開始早々に2つあったので、図で振り返ります。

左CBのエドゥアルド選手がボールを持ちますが、家長選手は中を消す立ち位置を取るだけであまりボールへのアプローチはしません。

自分に対峙する相手がインテリオール(インサイドハーフ)の脇坂選手になると察したのか、小池(龍)選手(25)はバックステップを踏みつつボールを受けます。

ここには脇坂選手がしっかり寄せる姿勢を見せます。

そして、場所取り名人(←解説の戸田さんより)のマルコス選手がボールを引き出します。

右CBの山村選手がついていき、アンカーの橘田選手と挟もうとしています。

ワンタッチで渡辺選手(6)にボールを落とし、渡辺選手は橘田選手とすれ違うようにドリブルで駆け上がります。

この試合ではボールロストが開幕戦よりも見られた渡辺選手ですが、こういった推進力のあるプレーができる彼の存在は大きいですね。

この図でもわかるように、川崎にとっては最後尾に元々5枚ではなく4枚しかいない中で、こうしてCBを外されてしまうと一気に背後がスカスカになります。

また、最終ラインに5枚いる場合のメリットは「1枚いなくなっても4枚残る」ことに加えて「4枚残るからCBが思い切りよく前に出られる」という側面もあります。

そういう意味では、この守備戦術はCBにとってかわいそうな面もありました。

もう一つのシーンです。

「レオ選手(9)が倒された場面です」とお伝えすれば、みなさん同じ絵が浮かぶのではないかなと思います。

岩田選手(24)がボールを持ちますが、宮城選手はあまり寄せません。

ボールを受けた松原選手(27)に対し、ここでは宮城選手がそのまま寄せています。

時間とスペースを得た松原選手は、一気に登里選手の裏でエウベル選手と待ち合わせ。

松原選手がアウトサイドレーンにいるためにエウベル選手がハーフレーンにいたのだと思いますが、中から外への絶妙な裏抜けとスルーパスでした。

右SBのポジション争いは、松原選手よりも小池(龍)選手の方が一歩前に出ている印象ですが、こういう一気にチャンスを生み出すパスを出せる松原選手もありがたい存在です。

ここで、PA内でレオ選手が倒されたことでVARチェックの時間がありました。

その時間で鬼木監督が施した修正の一つがボールホルダーへのアプローチだったことは明らかで、川崎はこの後からボールへのアプローチを厳しくするようになります。

当然の修正かもしれませんが、この短時間でしっかりテコ入れをしてきた鬼木監督は見事でした。

ただマリノスも、中が使えないときは外循環の前進でもOKという感じはありましたね。

開幕戦の仲川選手のゴールも、外を駆け上がる松原選手がきっかけになりましたし、この試合の3点目も、相手SBを狙い撃ちにして外からゴール前まで運びました。

中だけでも無く、外だけでも無く、相手の配置によって自在に攻撃ルートを選べる強さが今のマリノスにはあります。

後半の4ゴールでマリノスは逆転することになりますが、その要因については様々ありそうです。

個人的に主要因は、シンプルに「疲労による守備の綻びが川崎側に生まれ、そこをマリノスが的確に突いた」なのかなと。

全く面白くない解釈で申し訳ないのですが苦笑

川崎は普段はボールを持つチームですし、運動量は少ないチームです。

今年は飲水タイムも無い中で、前半から守備に走らされることも多く、ボールへのアプローチも当初より厳しさを求められることになりました。

それによって、後半開始からボール非保持時に「なんか動きが重い」選手がちらほら見受けられたのが川崎だったかなと。

この試合の勝因として、「渡辺→畠中の選手交代で岩田をボランチに上げたから」という論調も多いですし、それも確かにとは思いますが、主要因では無いんじゃないかなと個人的には考えました。

ただ、試合途中のポジション変更にも関わらず、そつなくこなした岩田選手は見事でしたね。

前半のCB、後半のボランチと、その両方で及第点以上の活躍をしたのは凄いことです。

個人的にボランチのファーストチョイスは渡辺選手だと考えていますが、手堅く試合を進めたいというときに、喜田選手(8)&岩田選手という組み合わせもありですね。

チームとして引き出しが増えていることは喜ばしいことですし、戦況に応じた選手や戦術の使い分けをマスカット監督には期待したいですね。

<新たな武器:エドゥアルドの左足>

前半のエドゥアルド選手はロングボールの頻度があまりにも高すぎるきらいがあって、ボールを握られると怖い川崎にボールを渡すような選択が多かったというのが率直な感想です。

加入後間も無いため、短いボールを出しても仲間と意図が合わず、パスミスになることも多かったので、リスク管理でその選択が増えたのかもしれません。

そのあたりはチームに馴染んでいけば、プレー選択も連携面も改善することだと思いますし、心配はいらないでしょう。

何より、後半仲川選手に通したレーザービームのようなフィードは凄まじかったですし、これまでにマリノスに無かった新たな武器ですね。

守備面で言うと、スピードは当然チアゴ選手ほどはありません。

しかし、対人守備は強く、高さもありますし、危機察知能力も素晴らしいです。

ヘディングの合わせ方は上手いように見えるので、セットプレーからのゴールも期待できるような気がします。

<連勝街道へ>

川崎をしっかり叩いて、今シーズン初白星となりました。

失点が多く課題もありますが、反省しつつ勝ち点を積んでいくことができればそれは良いことだと思います。

一戦一戦を大切に、一つずつ勝利を重ねて、まずは首位を目指しましょう!

<御礼>

前回の記事、初めて単独で閲覧数100を越えました!

ビックリしました。

たくさんの方に読んでいただき感謝です!

開幕戦、引き分けに終わったものの、その試合内容に満足した方も多かったという証でしょうね。

一年経ってようやく100達成なんてブログとしてはまだまだです。

一方で、100人もの方に読んでいただけるほどのクオリティは無いのではないかと、怖いというか恐れ多い気持ちにもなりました笑

試合から読み取れていない、分析が甘いことも多く、まだまだ勉強中です。

ただ、マリノスを愛する気持ちを大切に、素人なりにも真摯な姿勢で、リスペクトを忘れずサッカーと向き合っていく所存です。

今後とも、もしよろしければお時間の都合がつくときだけでもお越しいただけたら嬉しいです!

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