セルティック監督就任、決まってしまいましたね。
公式の動画も見ました。
「横浜F・マリノスを他が恐れるようなチームにします」
会見でのこの言葉、そう遠くない未来に現実のものにしてくれました。
そして、THE DAYで何度も見たボスのミーティングはもはや演説ですよね。
選手たちの心をグッと掴んで試合への気持ちを高める、戦術家でありモチベーターでもありました。
就任当初プレシーズンのFC東京戦、動画でもなく画像しか見られなかったけど相手を押し込んでSBが内側にポジションを取るのを見て心が高まったのを覚えています。
忘れもしない2018年の開幕、セレッソ大阪戦。
引き分けに終わったものの、「短期間でこんなに攻撃的なサッカーに変貌するものなのか」と驚きました。
個人的には、プレスに来た2人の相手選手をトラップスルーでかわして前を向くアンカーの喜田選手にワクワクしたものです。
結局、2018年シーズンは高い最終ラインにおけるリスクとリターンのバランスに苦しみ下位に沈むことになりますが、攻撃サッカーへの転換としては生みの苦しみだったと思います。
私はボス支持派だったので解任危機を乗り越えてJ1残留も果たし、個人的にはホッとしました。
そして、2019年。
開幕戦のガンバ大阪戦、三好選手のゴールはシーズン終了後にシーズンベストゴールに選ぶ選手もいるほど、「今年のマリノスはまた一味違うぞ」と感じさせるのに十分でした。
攻守のバランスが改善し、攻撃にはより一層の厚みを増し、勝ち星を重ねるマリノス。
しかし、AwayのFC東京戦、勝てば首位の可能性もある試合でまさかの2-4という敗戦。
再度仕切り直して勝利を重ねていくも、シーズン初の連敗は3連敗にまで伸びて。
勝ち点3を奪い続けていくしかない立場になってからの選手たちのプレッシャーは相当なものがあったと思います。
その中で、名古屋戦の大勝から最後まで続いた快進撃、「進撃のトリコロール」。
10人になってからの戦い方など、過去の苦い経験をしっかり結果に結びつける逞しいチームの姿がそこにはありました。
Away川崎戦、勝利を呼び込んだ4つのゴールはすべてマリノスを象徴するものでしたね。
「最終ラインから丁寧に繋いでサイドを縦に切り裂く」「中央に入りこむSBからのスルーパス」
「ニアで待ち合わせるグラウンダーのクロス」「前線からのハイプレス」。
優勝を大きく引き寄せた状態での最終節は、Jリーグ史上最多の観客に見守られました。
「3点目は横浜の下部組織が育てた遠藤渓太!!」
NHKでこう実況されたゴールで、すべてのマリノスファミリーは優勝を確信したでしょう。
15年ぶりのJ1制覇。
その中心には間違いなくボスがいました。
2020シーズンは過密日程に苦しみましたが、ACLでは初の決勝トーナメント進出も果たしました。
「あの試合、きっちり前半で勝負を決めていたらどうなっていただろう」と、私は”たられば”を何度も考えてしまったものです。
そして今シーズン、順調に上位を走る中で浮上した監督の引き抜きの噂。
せめてシーズン終了までは・・・という気持ちがあったのですが、やはり火のないところに煙は立たないようで、遂に決まってしまいました。
長いようで短かったという言葉がしっくり来る3年半。
決まった以上は応援しますし、マリノスもボスを心配させないよう頑張らないといけないですね。
ボスも、現地では懐疑的な声もあるみたいですが、現地の人々を驚かせて欲しいですね。
遠くに行ってもあなたは「マリノスファミリー」の一員です。
また、会いましょう。
このご時世なのでどうかご自愛いただき、ヨーロッパでの息の長い活躍を期待しています。
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